親に介護の話を切り出すとき|結論を急がない話し合いの進め方
介護サービスの提案に戸惑う本人と、心配する家族。困りごとの共有から、小さな次の一歩を決めるまでの話し方を考えます。

この記事のポイント
本人の希望と家族の心配を分け、小さな次の一歩を一緒に決めましょう。
この記事の目次
「使ってほしい」より、本人の感じ方を聞く
家族が心配していても、本人は今の生活を大きく変えたくないかもしれません。最初から利用するサービスを決めて話すと、本人にはすでに結論が出ているように聞こえることがあります。
まず「最近、買い物はどうしている?」「今の暮らしで続けたいことは何?」と尋ねます。心配を伝えるときは、「もう一人では無理」と評価せず、自分が見た具体的な場面を話しましょう。
希望と心配を、別々に紙に書く
本人の希望、本人が困っていること、家族が心配していることは、必ずしも一致しません。それぞれを別の欄に書くと、意見の違いがどこにあるか見えやすくなります。
たとえば本人は外出を続けたい、家族は転倒が心配という場合、外出をやめる以外の支えも相談できます。話し合いで大切なのは、本人の大事なことを残しながら、困る場面に支援を足していく視点です。
一度の話し合いで決める範囲を小さくする
事業所との契約まで一気に進める必要はありません。「地域の相談先を調べる」「パンフレットを一緒に見る」「見学について聞く」など、本人が納得できる次の一歩を探します。
- 話す時間は、本人が疲れていないときにする
- 家族の人数を増やして説得する形にしない
- 嫌だと感じる理由を、途中で打ち消さずに聞く
- まだ決めていないことを、決定事項として伝えない
「まだ必要ない」と言われたら
本人が必要性を感じていないときは、すぐに説得を重ねる前に、何が嫌なのかを聞いてみます。知らない場所へ行くこと、費用、生活のペースが変わることなど、気がかりによって次に確認する情報は変わります。本人の言葉を途中で別の意味に置き換えないことが大切です。
その日は決めず、地域の相談先だけ一緒に確認して終える方法もあります。ただし、差し迫った危険がある状況まで話し合いだけで解決しようとせず、適切な支援者へ早めに相談します。家族自身の困りごとも一緒に伝えましょう。
家族だけで難しいときは第三者と整理する
話すたびに険悪になるなら、家族の努力だけで解決しようとせず、地域包括支援センターや担当ケアマネジャーに相談してみましょう。まず家族が状況を整理して話す方法もあります。
本人の同意や意思を大切にしながら、どのような説明や関わり方なら話しやすいかを一緒に考えます。結論が出なかった日にも、本人が何を大切にしているか分かれば、次の相談につながる材料になります。
参考資料・情報の確認について
情報確認日:。確認項目や相談メモはCares編集部による提案です。制度の対象や費用は、自治体・事業所とご自身の条件に照らしてご確認ください。
