親の介護、何から始める? 最初の相談までに整理したいこと
困りごとを言葉にするところから、相談先の探し方、初回相談の準備まで。家族だけで抱え込まないための最初の一歩をまとめます。

この記事のポイント
本人の希望と、困っている具体的な場面を一枚に。相談先は本人の住所から探します。
この記事の目次
「まだ介護か分からない」段階でも相談する
買い物に出る回数が減った、薬の管理が気になる、離れて暮らす親から同じ相談が続く。そんなとき、家族だけで介護が必要かを決める必要はありません。まず、本人が困っていることと、家族が心配していることを分けて書いてみましょう。
本人が「家で暮らし続けたい」と考えているなら、その希望が相談の出発点です。できなくなったことの一覧だけでなく、続けたい習慣や得意なことも伝えると、生活全体を相談しやすくなります。
最初の窓口は、本人が暮らす地域で探す
地域包括支援センターは、高齢者の暮らしや介護について相談できる窓口です。担当する地域があるため、本人の住所をもとに市区町村のホームページなどで確認します。家族の住所とは異なる場合がある点に気をつけましょう。
要介護認定やサービス利用の手続きは、市区町村の介護保険担当窓口でも相談できます。すでに担当ケアマネジャーがいる場合は、まずその人に現在の困りごとを伝えます。
電話の前に、一枚のメモを用意する
詳しい経歴をすべてまとめようとすると、連絡が後回しになります。最初は次の項目だけで十分です。分からない部分は空欄にし、相談時に確認しましょう。
- 本人の住所と、相談する家族との関係
- 困っている場面、いつからか、生活への影響
- 本人が望んでいる暮らしと、家族が手伝える範囲
- 介護保険の認定状況。分からなければ「未確認」
- 折り返し連絡を受けられる時間帯
初回の電話は、こんな言い方から
例(架空):「市内で一人暮らしをしている母について相談したいです。最近、買い物の荷物を持つのが難しいと話しています。本人は自宅で暮らしたい希望があり、私は週末しか訪問できません。どこから相談を進めればよいでしょうか」。サービス名を決めていなくても、暮らしの状況を伝えられます。
窓口からすぐに答えをもらえなかった項目は、次に誰へ聞けばよいかを確認します。相談の途中で知らない制度名が出てきたら、メモを取って「それは、どんな支援でしょうか」と聞き返して構いません。
相談の終わりに「次の一つ」を決める
一度の電話ですべてを決めなくても大丈夫です。面談を予約する、必要な書類を確認する、本人と話すなど、次に誰が何をするかを決めて終えましょう。窓口名と担当者、話した日付を残すと、家族内で同じ説明を繰り返さずに済みます。
急な体調変化や差し迫った危険がある場面では、介護サービス探しの手続きを待たず、医療機関や緊急の連絡先へ相談してください。普段の生活相談と緊急対応の連絡先は、分けて控えておきます。
参考資料・情報の確認について
情報確認日:。確認項目や相談メモはCares編集部による提案です。制度の対象や費用は、自治体・事業所とご自身の条件に照らしてご確認ください。
