介護の家族分担|「できる人が全部」を続けないための話し合い
通院、手続き、連絡、費用などの見えにくい作業を整理。家族それぞれができることと、外に相談することを分ける方法です。

この記事のポイント
付き添い以外の作業も見えるようにし、担当・期限・代わりの連絡先を決めます。
この記事の目次
介護には、目に見えにくい作業もある
直接の付き添いだけでなく、予約、書類の確認、事業所への連絡、予定の調整も家族の負担になります。近くに住む人が自然に全部引き受けていると、遠方の家族には忙しさが伝わらないことがあります。
まず一週間に行っていることを書き出します。誰が大変かを競うためではなく、何を分けられるかを考える材料にするのが目的です。
時間・距離・得意なことから分ける
同じ時間を使うことだけが公平とは限りません。近くの家族が対面の支援を担い、遠方の家族が調べものや日程整理を担う方法もあります。本人の同意と、情報を共有する範囲は合わせて確認します。
「できるときに手伝う」だけでは予定が組みにくいため、担当する作業と頻度、難しくなったときの連絡先を決めます。引き受けられないことも言える形にしましょう。
分担表に入れたい四つの欄
架空の例なら「月末の予定確認/長女/毎月25日/難しい月は長男へ連絡」という形です。担当者が休む場合の対応まで書くと、誰か一人に戻り続ける状態を避けやすくなります。
- 行う作業と、必要なタイミング
- 主に担当する人
- できないときの連絡方法
- 次に分担を見直す日
費用の分担も、日常の役割と一緒に話す
交通費、立替え、本人の買い物など、お金のやり取りが曖昧なままだと、後で不公平感が生まれることがあります。本人の意向と財産の扱いを尊重し、誰が何を立て替え、どう確認するかを家族で話し合います。
介護の時間をお金に単純換算して精算する必要はありませんが、見えない負担をそのままにしないことが大切です。分担表には、金額が確定していない支出や、本人へ確認が必要な項目も分けて残しておきましょう。
家族で埋まらない部分は、相談事項にする
分担表の空欄を、最も我慢する人で埋めないようにします。家族だけでは支えられない時間や作業が分かったら、担当ケアマネジャーや地域の相談窓口へ伝えましょう。
本人の望む生活を守るためにも、家族が継続できる形を考えることは大切です。話し合いの最後は「誰が頑張るか」より、次の一週間をどう支えるかを具体的に決めます。
参考資料・情報の確認について
情報確認日:。確認項目や相談メモはCares編集部による提案です。制度の対象や費用は、自治体・事業所とご自身の条件に照らしてご確認ください。
